【まとめ】銀河鉄道じゃないほうのSLの話

1931年9月19日~東京出張の旅程。昨年は、乗車していた車両の種類を調べました。

今回は、まとめ記事です。

約1年前、「銀河鉄道じゃないほうのSLの話1~10」の記事を書きました。当時はブログのフォーマットも異なり、短く記事をわけたのですが、次のことを調べるために、資料として記事をまとめることにしました。

1931年に宮沢賢治が上京する際に乗ったSLの型

全国蒸気機関車配置表 をベースに分析しました。

くわしい経緯については、元記事「銀河鉄道じゃないほうのSLの話1~10」をご参照ください。

単機で花巻‐上野間を走り切らないため、特定の1車両には絞れません

SLは石炭と水を補給しながら走るものであり、走行のために作業する機関士には大きな負担がかかります。激しい振動、夏期は高温・冬期は厳寒にさらされながら、煤煙と灼熱に包まれた狭い運転室内での乗務。動力が外から供給される電車とは違い、現在のような長距離を走ることはあり得ませんでした。

「機関区」という区切りで、車体と人員が交代します

とはいえ、当時も近距離・長距離の区別があり、長距離の時には乗り換えの機関区の数が減ります。「盛岡・一関・小牛田・仙台・平・水戸」以上6つの機関区で車両が交替し、かつ、賢治さん自身も途中下車しているので、追跡は困難。「機関区が保有している車両のどれか」という結論にいたりました。しかし、ある程度絞ることができます。

長距離走行可能なSLは絞られる

東北エリアは、SLの構造や性能の違いで用途が分けられていたため、旅客として長距離を走る車両は2種類まで絞ることができました。それが「86型」「C51型」です。

乗車した可能性があるSL一覧

86形(通称ハチロク)

  1. 18636
  2. 18643
  3. 18637
  4. 18645
  5. 18677
  6. 18698
  7. 18699
  8. 28624
  9. 28645
  10. 28646
  11. 28668
  12. 68622
  13. 78640
  14. 78644
  15. 18674
  16. 28667
  17. 38687
  18. 38688
  19. 38689
  20. 38690
  21. 38691
  22. 68620
  23. 8646
  24. 8652
  25. 8653
  26. 8654
  27. 38684

C51形(シゴイチ)

  1. C5152
  2. C51119
  3. C51120
  4. C51121
  5. C51153
  6. C51154
  7. C51155
  8. C51192
  9. C5179
  10. C5181
  11. C5182
  12. C5183
  13. C5184
  14. C5185
  15. C5186
  16. C51117
  17. C51118
  18. C51193
  19. C51230
  20. C51231
  21. C51232
  22. C51233
  23. C51234
  24. C51283
  25. C51284
  26. C5128
  27. C5112
  28. C5140
  29. C51144
  30. C51145
  31. C51165
  32. C51166
  33. C51167
  34. C51168
  35. C51169
  36. C51183
  37. C51210
  38. C51211
  39. C5111
  40. C5137
  41. C5138
  42. C51146
  43. C51147
  44. C51148
  45. C51149
  46. C51180

73両。しかも、組み合わせのパターンを考えると途方もない候補数です。

令和の現在、全滅

今日現在、上記の車両はすべて廃車になり、残っていません。同形の別車両についても驚く結果になりました。

86形とC51形の現在

86形は2両のみ

  • 8630……京都鉄道博物館に保存
  • 58654……肥薩線で運行中「SL人吉」
京都鉄道博物館の86型は解体メンテナンス中。

C51型は4両

  • C515……大宮鉄道博物館で公開
  • C5144……秋田総合車両センター(カットモデル)
  • C5185……鹿児島総合車両所(カットモデル)
  • C51239……京都鉄道博物館に保存
京都鉄道博物館。ボイラーを搭載しているものの「静態保存」なので走りません。

SLは常にメンテナンスをし、部品はオーダーメイド、整備も走らせるもの専門の技術者が必要……と、億単位で維持費がかかるそうで、所有し維持し続けること自体がものすごーーーーく負担になるそうです。

結論

意外なことに、先行型である86型は動態保存なので、同型に乗車することが可能です。C51型は走れるものはありませんが、大宮・京都でシンボリックな存在感を放っていました。

……が、

好きなら応援しないと絶滅しちゃうよ……

さて、車両についてが解決しました。この調査を開始した時、賢治さんの上京ルートである「常磐回り」は3・11東日本大震災で失われ、2011年3月11日から9年間、一部バスによる代替輸送対応でした。2020年3月14日、遂に全線開通。その時を私もその再開を現地で迎えたいと画策していましたが、既に始まっていたコロナ禍により断念しました。思い出の中では、桜が美しい路線でしたから、4月にも思いましたが、状況は厳しさを増す一方でした。状況を鑑みながら計画を立てる。これが現在の状況です。

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